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人民元の興亡 毛沢東・鄧小平・習近平が見た夢:吉岡桂子著/小学館 書籍レビュー

朝日新聞で北京駐在が長かった著者が人民元の紙幣の歴史とともに国際通貨として確立しようとする中国政府の努力について解説している。その中で国内の政治・経済・金融の不安定性の中で資本流出のリスクがあることで、通貨としての潜在的な不安定性に晒されていることも分析している。

進展する英国のコーポレートガバナンス改革 安田 正敏

英国政府が最近発表したコーポレートガバナンス改革の骨子は、経営者の報酬開示などについて経営者と一般従業員の報酬の乖離率を開示することなど、世界でも初めての試みが盛られています。経営者の報酬を巡る議論にしても、従業員の利益の反映の施策にしても日本での議論はここまでのレベルには遠いものがあります。また、米国の企業文化からも少し離れているような気もします。今後の展開をウォッチしていく必要があります。

金融に未来はあるか:ジョン・ケイ著/ダイヤモンド社 書籍レビュー

著者のジョン・ケイ教授は、投資銀行は金融取引や商品化のブラック・ボックス化、巧妙なリスクの転嫁などで自己の利益を図るようになったことを批判する。金融の使命は仲介業として預金などの個人の資金を実経済の需要につなぐこととし、その原点に戻るように提言する。

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一般社団法人実践コーポレートガバナンス研究会

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