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ガバナンス・インデックス 田野 好彦

2010年11月26日
新興国の市場のように高い成長性を売り物にすることができない先進国市場が海外の機関投資家の資金を呼び込むには、コーポレートガバナンスを充実させてローリスクであることを売り物にするしかない。日本でもそのような市場乃至ガバナンス・インデックスを作って、海外機関投資家にアピールしてはどうか。
先般(2010年11月15日)の当研究会の会員限定勉強会で聞いた高山与志子さんのお話は大変面白かった。高山さんは、上場企業のIRコンサルティングの立場から、投資家、特に海外の機関投資家が考えるコーポレートガバナンスの考え方を紹介しつつ、そのような投資家から投資を受けることを希望する経営者がどのように対応すべきであるかを、いくつかの事例を交えながら丁寧に紹介してくださった。

一番印象深かった部分を私なりに要約する。



上場の主要な目的は資金調達にあり、大きな資金調達を考えるとき、海外の機関投資家を無視することはできない。そして、海外の機関投資家の資金を呼び込むには、新興国の市場のように高い成長性を売り物にすることができない先進国市場としては、ローリスクであることを売り物にするしかない。
コーポレートガバナンスはローリスクを実現する有力な手段である。ブラジルでは、コーポレートガバナンスに関する審査基準を設けた市場を設け、人気を集めている。日本でもそのようなインデックスを設けてはどうか。



明確に前者の立場に立った言説で、目的と手段が明快である。日本でもそのような市場を作ること、大賛成である。当研究会ももう少し力をつけて、当研究会独自の基準でコーポレートガバナンスの評価を行い、一定水準以上の企業のみで構成する市場乃至インデックスを作ってみたいものである。

(文責:田野 好彦)

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