今そこにあるバブル:滝田洋一著/日本経済新聞出版社 書籍レビュー
2017年11月13日
日本経済新聞社 編集委員である滝田洋一氏の著書。まさにどぶ板を踏んでの取材で、「バブルめいた現象」を観察し分析している。
著者は物価上昇率は低いが、バブルは「今そこにある」という。
バブルの要件として「金融緩和」「市場での短期売買」「将来への不透明性の増加」などから検証している。著者の日頃の新聞の論説はグローバル、マクロの視点からが多いが、本書ではまさに「どぶ板を踏んで」の取材に裏付けされているように思う。注意深く見ると、現在が80年代バブルの状況に酷似していることを細部にわたり分析している。
株、債券ともETFが市場の価格形成をゆがめているとの指摘もあるが、それを日銀が大量に購入しているのはやはり問題だ。80年代のバブルに関して、日銀が経常黒字国の「アンカー論」で諸外国に比して金利を上げにくい状況にあったと解説している。
現在もグローバルに見て日銀は金利を一番上げにくい状況になっているのではないだろうか。
(文責:門多 丈)
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バブルの要件として「金融緩和」「市場での短期売買」「将来への不透明性の増加」などから検証している。著者の日頃の新聞の論説はグローバル、マクロの視点からが多いが、本書ではまさに「どぶ板を踏んで」の取材に裏付けされているように思う。注意深く見ると、現在が80年代バブルの状況に酷似していることを細部にわたり分析している。
株、債券ともETFが市場の価格形成をゆがめているとの指摘もあるが、それを日銀が大量に購入しているのはやはり問題だ。80年代のバブルに関して、日銀が経常黒字国の「アンカー論」で諸外国に比して金利を上げにくい状況にあったと解説している。
現在もグローバルに見て日銀は金利を一番上げにくい状況になっているのではないだろうか。
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