セミナー

2018年 月例勉強会

2018/01/16

【第89回月例勉強会】研究不正と企業不正を考える ~事例から学ぶ対策~

■講師:黒木 登志夫 氏(日本学術振興会学術システム研究センター 顧問/東京大学名誉教授(医科学研究所))

■講演内容:
STAP騒動を機に、我が国でも科学者による不正行為が注目されるようになりました。今回の講師である黒木登志夫博士は、長い研究生活において、研究の社会的責任、生命倫理などの問題を考えて来られました。その中で“研究不正”は科学に対する不信の増幅、研究費の無駄遣いという社会的コストを伴うことを指摘し、「研究不正の姿を立体的に知ることでこれらの不正防止に何らかの貢献ができるのではなかろうか」という思いで著されたのが書籍『研究不正』です。“研究不正”とは、詰まるところ倫理の問題であり「倫理は結局のところ、社会と人間への深い理解の上に成立していることを考えれば、研究不正は、簡単に解決できるような問題でないことがわかる」と述べられています。今回は“研究不正”を“企業不正”に置き換えても同じことが言えるのではないかとの思いから、皆様と一緒にその本質を探りました。

■講師略歴:
日本学術振興会学術システム研究センター 顧問/東京大学名誉教授(医科学研究所)。
1936年:東京生まれ。1960年:東北大学医学部卒。1961-2001年:がんの基礎研究(東北大、東大、ウイスコンシン大、WHO国際がん研究機関、昭和大)。2000-現在:アドミニストレーター(日本癌学会会長、岐阜大学長、日本学術振興会学術システム研究センター、WPIプログラム・ディレクター、アカデミー・ディレクターを務める。サイエンス・ライターとして、『研究不正』を含む中公新書6冊執筆。【主な受賞歴】1970年:試験管内発がん実験成功により、第4回高松宮妃癌研究基金学術賞受賞。1998年:日本癌学会吉田富三賞(試験管内発がん、シグナル伝達研究、がんの解説書に対して)2011年:瑞宝重光章 2017年:山上の光賞

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一般社団法人実践コーポレートガバナンス研究会

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