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2019/06/10

【第17回会員限定勉強会】日本企業の役員の特性と行動:2018年度役員調査の定量的分析

■講師:
好川 透 氏  シンガポール経営大学 ビジネススクール 教授
山野井順一 氏 早稲田大学 商学学術院 商学部 准教授
井口 衡 氏  京都経済短期大学 専任講師

■講演内容:
企業の社内・社外の取締役・監査役は、企業の全社的意思決定の監督という重要な役割を担っていることは論を俟ちません。しかし、社内外の取締役・監査役がどのような経歴、専門知識や心理的な特性を有し、企業の中で具体的にどのような行動を取っているのか、また、それらの関係性について等々、未解明のところが多いのが現状です。
勉強では、2018年度に実施された合同調査を通じて得た回答をもとに、上記の点についての分析結果を詳しく解説し、コーポレートガバナンスに寄与する知見を皆様と共有することを目的に開催いたしました。役員として実務に携わる皆様からのご意見をいただくことで、分析結果についての解釈を行い、議論を深めました。

■講師略歴:
好川透氏/シンガポール経営大学 ビジネススクール 教授。1985年から1993年東京とトロントにてCIBC World Markets 勤務。1997年(加)ヨーク大学ビジネススクールにてPh.D.取得。1997年から2002年日本大学商学部、2002年から2006年シンガポール経営大学ビジネススクール准教授、2006年から2010年(加)マクマスター大学ビジネススクール准教授および教授、2010年より現職。専門分野は企業戦略論とコーポレート・ガバナンス。シンガポール在住。

山野井順一氏/早稲田大学 商学学術院 商学部 准教授。2011年University of ConnecticutにてPhDを取得後、香港中文大学、中央大学を経て、現職。専門は経営戦略論で、海外直接投資、企業間合併、経営者の心理的特性と企業行動の関係性などを研究。

井口衡氏/京都経済短期大学 専任講師。2012年から2016年跡見学園女子大学助教、2016年から2019年早稲田大学商学学術院総合研究所助手、2019年4月より現職。専門は経営戦略論。

2018/12/11

【第16回会員限定勉強会】新規事業と地域活性化

■講師:
鎌田 由美子 氏(カルビー株式会社 上級執行役員 事業開発本部 本部長)

■講演内容:
JR東日本のエキナカ事業「ecute」を立ち上げ、成功させたことで知られる鎌田氏が、上級執行役員としてカルビー株式会社に迎えられたのが2015年。カルビー入社後は、アンテナショップの枠を超え、企業を超えたロングセラーのお菓子を集めた「Yesterday’s Tomorrow」などの新規事業を手掛けていらっしゃいました。
「一番難しかったことは、事業が形になったあとに『お前、何だよ、こういうことをやりたかったのか。ちゃんと言ってくれれば色々手伝ってやれたのに』と、色んな場面で言われたことです。ありがたい。でも、"例えば"がないから新規事業なのです」。
大企業において、今までなかったものを作り出す、これまでと違う形を作る。イノベーションを起こすために必要なことやご経験を、具体的なエピソードを交えながらお話しいただきました。

■ 講演者略歴:
1989年東日本旅客鉄道入社。2001年プロジェクトリーダーとしてエキナカ事業を立ち上げ、2005年「ecute」を運営するJR東日本ステーションリテイリング代表取締役 社長となる。その後、本社事業創造本部にて「地域活性化」「子育て支援」を担当、青森のシードル工房「A-FACTORY」や「のもの」等、地産品の開発に携わる。2015年2月カルビー入社、上級執行役員に就任
。事業開発本部の本部長として、「カルビープラス」「Yesterday's Tomorrow」などのアンテナショップや新規事業を担当。国や行政の各種委員を歴任し、大学の評議委員や社外取締役も務める。

2018/09/18

【第15回会員限定勉強会】いま社外取締役に期待されるもの、社外取締役として自覚すべきもの

■講師:
中島 好美 氏(ヤマハ株式会社 社外取締役/イオンフィナンシャルサービス株式会社 社外取締役/日本貨物鉄道株式会社 社外取締役

■講演内容:
近年、我が国では社外取締役への関心、期待が急激に高まっており、社外取締役として求められる人物像や専門性がさらに多様化しています。またそれに伴い、その期待に応えられる多様な人材が活躍の場を広げています。そこで今回は、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル シンガポール社長、同 日本上席副社長、アメリカン・エキスプレス・ジャパン株式会社 代表取締役社長 を経て、現在は複数の企業で社外取締役として活躍されている中島好美氏を講師にお迎えしてお話を伺いました。>
昨年、経営・執行サイドから転じ、社外取締役に就任された講師が感じたことや体験したことをベースに、両方の異なる立場から見た求められる取締役像・スキル、そして最新のCGコードでも追記されたジェンダーや国籍の多様性などについて、提起していただきました。

■ 講演者略歴:
早稲田大学 法学部卒業後、安田信託銀行でキャリアをスタート。メーカー、ダイレクトマーケティングプランナーなどを経て、シティバンクN.A.、ソシエテジェネラル証券での要職を経て、2002年にアメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc(日本)に入社。トラベラーズチェック部門副社長、個人事業部門マーケティング担当副社長、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.(シンガポール)社長を経て、2014年よりアメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc 個人事業部門 アクイジション・マーケティング統括 上席副社長 兼 アメリカン・エキスプレス・ジャパン代表取締役社長。2017年より、ヤマハ株式会社 社外取締役、イオンフィナンシャルサービス株式会社 社外取締役、2018年より日本貨物鉄道株式会社 社外取締役。学校法人先端教育機構(専門職大学院)事業構想大学大学院 客員教授。

2018/04/24

【第14回会員限定勉強会】日英ガバナンス改革のゆくえ

■講師:
鈴木 裕 氏(株式会社大和総研 政策調査部 主任研究員)
■講演内容:
昨年12月8日に公表された「新しい経済政策パッケージ」において、「必要なコーポレートガバナンス・コードの見直しを行う」とされ、改訂素案が公表されました。日本がモデルとしてきた英国でも、昨年12月5日にガバナンス・コードの見直し案が公表され、意見募集手続き等を経て、改訂が行われることになっています。安倍首相もメイ首相も、ガバナンス改革への取り組みには熱意を傾けていますが、日英それぞれの企業や証券市場が直面する課題はいかなるもので、改革の処方箋はどのようなものでしょうか。企業と機関投資家に対し、様々な取り組みや情報開示を求め続けるわが国のガバナンス改革ですが、真摯に向き合おうとする企業と機関投資家がいる一方で、無関心と疲労感も広がっているようにも思えます。
そこで今回の勉強会では、日英それぞれのガバナンス改革について拝観し、
何がどう変わろうとしているか、解説をいただきました。

■ 講演者略歴:
一橋大学法学部卒業、大和証券入社、大和総研転籍、米国ロチェスター大学MBA、年金基金、アクティビストファンドなどの株主行動を調査研究に従事。機関投資家と事業会社との間のコミュニケーションを支援。特に近年のアベノミクスにおけるガバナンス改革について、投資家と企業の双方に情報提供、レクチャー等を行っている。

2017/08/28

【第13回会員限定勉強会】取締役会改革の進展と社外取締役に期待される役割

■講師:
倉橋雄作氏(中村・角田・松本法律事務所 弁護士)
■講演内容:
コーポレートガバナンス・コードの策定などをきっかけにして、取締役会の改革が進展しています。今では、複数の社外取締役の存在は当たり前となり、実務の関心は「取締役会を活性化させるためにはどうしたらよいか」「社外取締役にどのように活躍していただくべきか」という段階に移りました。
そのような中で、社外取締役はどのような役割を果たすことが期待されるのか、どのような観点で助言や監督を行うことが求められるのかについてこの分野の実務に詳しい弁護士の倉橋氏に具体的に解説していただき、会員の皆様と意見交換を行いました。
■講師略歴:
2004年東京大学法学部卒業、06年東京大学法科大学院修了、07年弁護士登録。13年にオックスフォード大学修士修了。現在、中村・角田・松本法律事務所パートナー。主な著作として、『コーポレートガバナンス・コードの読み方・考え方』(共著、商事法務、2015年)、『取締役会実効性評価の実務』(商事法務、2016年)、『コーポレートガバナンスハンドブック』(共著、商事法務、2017年)、「『執行役員社長』の登場と実務対応」(旬刊商事法務2132号)等。

お問い合わせ先

一般社団法人実践コーポレートガバナンス研究会

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