セミナー

2011年 月例勉強会

2011/06/16

【第17回月例勉強会】激変するメディアとコーポレートガバナンスへの影響メディアの未来の大胆な予測と政府・企業のガバナンス改善への役割

■講師:
磯山友幸氏(硬派経済ジャーナリスト/熊本学園大学招聘教授)

■講演内容:
メディアが激変の時を迎えています。新聞の購読者が大きく減り、雑誌の売り上げも落ちています。その一方でスマートフォンなどを介したTwitterやfacebookなどの新しいメディアが急速に伸び、情報の伝わり方も変わっています。日本経済新聞や日経ビジネスといった伝統的なメディアに在籍しながら、この3月末で意を決して独立した硬派経済ジャーナリストの磯山友幸氏に激変するメディアの未来を大胆に予測してもらいます。政府や企業のガバナンスの一端を担ってきたメディアの変質は、どんな影響を及ぼすのか、も関心の高いところです。

■講師略歴:
日本経済新聞社に入り、証券部記者、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、日経ビジネス副編集長などを経て、2011年3月末で退社、独立。著書に「ブランド王国スイスの秘密」「国際会計基準戦争完結編」など、共著に「株主の反来」など。講談社や新潮社のウェブマガジンや月刊誌などで連載中。静岡県アドバイザーや日本公認会計士協会倫理委員、上智大学非常勤講師など活動の範囲を広げている。早稲田大学政治経済学部卒業。

2011/05/18

【第16回月例勉強会】異企業文化の融合とコーポレートガバナンスへのインパクト~異企業文化とコーポレートガバナンスの関係の実証的考察

■講師:
ジョージ・オルコット (George Olcott) 氏(日本板硝子株式会社 取締役・報酬委員会委員長/東京大学先端科学技術研究センター特任教授)


■講演内容:
その性質からコーポレートガバナンスは企業文化に強く依存しています。オルコット氏は、キャセイ・パシフィック社、シェル・インターナショナル社、SGウォーバーグ社(現UBS)、2006年にピルキントンplc社を買収した日本板硝子の取締役などの経験を通じて、また2005年の博士論文で研究したルノー・日産、ロッシュ・中外製薬、リップルウッド・新生銀行、日本企業を買収した匿名の2つの英国企業などの興味ある実例に基づいて、異なる企業文化の融合がコーポレートガバナンスに与えた影響についてお話しします。さらに、今回の震災に対応した東京電力のコーポレートガバナンスに対する見方も披露していただきます。

■講師略歴:
キャセイ・パシフィック社(香港・東京)、シェル・インターナショナル社(ロンドン)、SGウォーバーグ(現UBSインベストメント・バンク、10年間東京)、2001年研究のためケンブリッジ大学。現在日本板硝子取締役、東京大学先端科学技術研究センター特任教授。2005年Ph.D取得。 オックスフォード大学卒。INSEAD MBA。2005年博士論文は2009年に "Conflict and Change: Foreign Ownership and the Japanese Firm"として出版。日本では「外資が変える日本的経営 ハイブリッド経営の組織論」(日本経済新聞出版社)。

2011/04/13

【第15回月例勉強会】グローバルな政治・経済リスクの把握手法の一考~国内外の情勢をどう把握し職務に役立てるか

■講師:
林謙二氏(シグマベイスキャピタル株式会社 取締役社長)

■講演内容:
企業は、市場リスク、信用リスク、流動性リスク、オペレーショナルリスクなど多岐にわたるリスクを日々の業務の中で管理しています。監査役としては、企業内で把握している個々のリスクに加え、より大局的な見地からリスクの把握に努めることで、これまで疎かにしていたリスクが浮かび上がり、より充実したチェック機能が果たせることもあります。今回は、関連図法を使って企業を取り巻くグローバルな政治・経済リスクを把握する試みをしている林謙二氏に、現在の企業を取り巻くリスクを論じていただきます。経営者も把握しておくべき大局的なリスクについて、リスクの「見える化」に繋がる可能性が高まります。

■講師略歴:
東京外国語大学ドイツ語学科卒業。日本債券信用銀行の本店長室、フランクフルト駐在員事務所、国際部などの勤務の後、ドイツ銀証券に転職し、調査部長、引受本部長。WestLB証券副支店長を務めた後、投資教育会社である株式会社プラサムの代表取締役を経て、金融教育会社であるシグマベイスキャピタル株式会社の取締役社長に就任。「外資系で働くということ」(平凡新書)、「ファイナンシャル・アドバイザー養成講座」「実践株式講座」(フィスコ)、「日本のゆくえ 円のゆくえ」(同友館)など著書多数。

2011/03/02

【第14回月例勉強会】非上場企業のコーポレートガバナンス論~別次元から見たコーポレートガバナンスとは

■講師:
出口治明氏(ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長)

■講演内容:
日本生命保険相互会社のご経験をベースに、非上場の大手企業におけるガバナンスのあり方や上場企業との違いなど企業側からのコーポレートガバナンスの見方、また、機関投資家としてみた日本企業のガバナンスに対する考え方を論じていただきます。さらに、ライフネット生命保険株式会社という生命保険会社を一から創業される過程における主要株主等とのガバナンスを巡る議論など、上場企業に関する一般的なガバナンス議論とは一味違うお話を展開していただきます。

■講師略歴:
1972年日本生命保険相互会社入社。1992年、ロンドン事務所長、ロンドン現地法人社長。1995年、国際業務部長。2006年、生命保険準備会社ネットライフ企画株式会社を設立、代表取締役社長に就任 。2008年、ライフネット生命保険株式会社(旧商号ネットライフ企画)が生命保険業免許を取得、ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長に就任 。1972年京都大学法学部卒。「生命保険入門新版」(岩波書店2009年)、「思考軸をつくれ」(英治出版2010年)など著書多数。

2011/02/02

【第13回月例勉強会】アジアの経済的興隆と政治・経済リスク~アジア地域の政治・経済力学をどう読み解くか

■講師:
河合正弘氏(アジア開発銀行研究所 所長)

■講演内容:
世界経済における中国、インドなどの重要性が高まる一方、ビジネスチャンスに付随するリスクも高まっています。日中間の尖閣問題は両国間の政治関係に暗雲を投げかけています。また北朝鮮を巡る情勢と中国、日本、韓国、米国、ロシアの間の緊張関係も政治的リスクと経済的リスクを高めています。今回は、これらの地域のみならず米国に関しても豊富な情報と深い洞察力をもつアジア開発銀行研究所の河合正弘所長にアジア地域の政治経済情勢を読み解いていただき、政治経済的リスクの理解を深めたいと思います。

■講師略歴:
1971年、東京大学経済学部卒業。1978年、米スタンフォード大学にて経済学博士号を取得。米ジョンズホプキンス大学や東京大学で教鞭を取る。1998年から世界銀行東アジア局でチーフエコノミストを務め、2001年から2003年まで財務省副財務官、同財務総合研究所長を勤める。2005年からアジア開発銀行・黒田総裁の特別顧問として地域経済統合を担当後、2007年より現職。アジアを含む世界経済や地域経済統合、国際通貨・金融問題などで著書多数。

お問い合わせ先

一般社団法人実践コーポレートガバナンス研究会

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