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大学教育とDX 門多 丈

2020年12月14日

新型コロナで企業は経営全般のデジタルトランスフォーメーション(DX)が課題だ。大学も同様なチャレンジを迫られている。


新型コロナで企業は経営全般のデジタルトランスフォーメーション(DX)を迫られている。新しいビジネスモデル、業務プロセスやリスク管理の見直し、働き方改革が重要な課題となっている。大学の教育・運営についてもDXの観点から見直すチャンスである。 

キーワードは「リアルとヴァーチャル」と「顧客満足(学生)」となる。リモート教育の併用で、海外からの講義も含めレベルの高い教育も可能になった。オンディマンドは、学生にとって好きな時間に反復学習できるメリットがある。反面で、フェイス・トゥ・フェイスでの教室での充実感を期待する学生は多い。特に学生はキャンパスに来ることでの、教授や学生とのネットワーキングは教育や人格形成上も有意義なことも明らかである。 

大学、教授陣と学生がPCを通じてネットで繋がっている(connected)ことで、キャンパスの概念が広がる。ウェブ講義では学生の興味と理解度を高めるために、教え方の工夫も必要だ。文系の学生にも、データ・サイエンスやAIを必須科目にする時代が来たと思う。 

大学も企業と同じく社会的に認知され評価される存在であるべきことが、新型コロナで一層明確になった。地元企業の経営改善や技術開発での協力、社会人のリカレント教育などを通じて、地域への一層の貢献が求められる。

※ 本記事は金融ファクシミリ新聞11月9日号「複眼」欄に投稿したものです。


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