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ひとはなぜ戦争をするのか--脳力のレッスンV/寺島実郎著:岩波書店 書籍レビュー

著者は知性の中核は歴史認識であるとし、著者はその点から現在の日本の政治・外交の理念のなさと脆弱性を危惧する。日米関係が本音を隠した矮小なものになりつつあるとも分析する。

実録・銀行 トップバンカーが見た興亡の60年史/前田裕之著:ディスカヴァー・トゥエンティワン 書籍レビュー

富士銀行頭取、全銀協会長、ドイツ証券会長、日本政策投資銀行社長を歴任された橋本徹氏の60年にわたる金融マン人生とその間の国内外の金融と金融システムの変遷がこの本のテーマである。
橋本氏には、4月5日(木)に行われる実践コーポレートガバナンス研究会の月例勉強会でに「信仰と金融マン人生 ~企業風土と組織の舵取りについて~」のタイトルでご講演頂くこととなっている。

戦争調査会 幻の政府文書を読み解く/井上寿一著:講談社現代新書 書籍レビュー

戦争調査会は第2次大戦終戦直後に、極東裁判とは別に日本人自身で「戦争の原因」を追究しようとの試みで開かれた。その中では日本が戦争を回避できる機会があったこと、負けることをうすうす分っていながら戦争に入ったこと、などの興味深い証言が記録されている。

日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか:板谷敏彦著/毎日新聞出版 書籍レビュー

歴史上初めての世界大戦と言われる第一次世界大戦について、長期で残虐な大量殺戮の戦争になった経緯と日本の歴史的なかかわりについての詳細に興味深い著述である。

今そこにあるバブル:滝田洋一著/日本経済新聞出版社 書籍レビュー

日本経済新聞社 編集委員である滝田洋一氏の著書。まさにどぶ板を踏んでの取材で、「バブルめいた現象」を観察し分析している。

人民元の興亡 毛沢東・鄧小平・習近平が見た夢:吉岡桂子著/小学館 書籍レビュー

朝日新聞で北京駐在が長かった著者が人民元の紙幣の歴史とともに国際通貨として確立しようとする中国政府の努力について解説している。その中で国内の政治・経済・金融の不安定性の中で資本流出のリスクがあることで、通貨としての潜在的な不安定性に晒されていることも分析している。

金融に未来はあるか:ジョン・ケイ著/ダイヤモンド社 書籍レビュー

著者のジョン・ケイ教授は、投資銀行は金融取引や商品化のブラック・ボックス化、巧妙なリスクの転嫁などで自己の利益を図るようになったことを批判する。金融の使命は仲介業として預金などの個人の資金を実経済の需要につなぐこととし、その原点に戻るように提言する。

「西洋」の終わり 世界の繁栄を取り戻すために:ビル・エモット著/日本経済新聞出版社 書籍レビュー

元エコノミスト誌編集長ビルエモット氏の著書、「西洋」の終わり(日本経済新聞社)を読んだ。現在の世界の政治・経済情勢の基本的問題を考える上で大変参考になる。

日本一わかりやすい海外M&A入門:杉山仁著/きんざい 書籍レビュー

東芝、日本郵政などM&Aの巨額な損失(のれん代の償却)が起こっている。M&Aについての基本的な取り組み姿勢に問題があるのではないか。具体的には戦略とのマッチング、周到なDD(事前精査)に問題があったと考える。本著はM&Aを勧める具体的な説明を行う中で、M&Aには経営の主体的で系統的なコミットメントが必要なことを強調する。

研究不正 - 科学者の捏造、改竄、盗用:黒木登志夫著/中央公論新社 書籍レビュー

本書で紹介される研究不正は、本質的に企業という場で起きる不正と同根です。不正は、本書の著者である黒木博士の専門領域であるがん細胞のように、研究組織や企業以外にも政府、官僚組織、地方自治体などおよそ人間の活動するところに潜む「不正がん細胞」とでも呼んでいいような原因から起きます。それは、動機、機会、正当化という不正のトライアングルです。この「不正がん細胞」の中の動機、機会、正当化という「遺伝子」に決定的な作用を及ぼす因子は人の心の中にある「倫理」ではないでしょうか。

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一般社団法人実践コーポレートガバナンス研究会

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